こんにちわ。こんばんわ。
皆さんは推しの写真集持ってますか。
推しのいい顔が、いいスタイルが、いろんな角度、シチュエーションで堪能できる万能なアレ!!
写真集好きですか!!
私はごめんねなんですがちょっと苦手です。
大きな理由は「こっちを見てるから」
大半の人が大好きなポイントだと思うんですが私はこれが苦手。
でも今年、初めて自分で俳優の写真集を買いました。
発売記念イベントも中止になったし特典も対応がてんやわんやだったけど写真集がすごくよかったんです。
なんだか楽しかったのです。
ファンレターも書こうかと思ったんですがどうせなら自分と同じく「こっち見てくるタイプの写真集がちょっと苦手な人に楽しんでもらえたら」と思い文章にしてみました。
これからご紹介するのは青柳尊哉さんの写真集「a Life」です。
現在放送中のウルトラマンZにて隊長役で出演中の俳優さんです。
はっきり言って旬。
興味ある人は良かったら!!ぜひ番組もどうぞ!
さて、私は特撮が好きです。
特撮って雑誌いっぱい出ますよね。
超全集、テレマガ、ヒロビ、宇宙船、惜しくも先日ひっそりお亡くなりになったハイパーホビーなどなど。
あれにもほぼもれなくなんらかの形でピンナップついてくるんですよね。しかもこっち見てる。
そりゃそうだよ買ってくれた読者に語りかけてるんだから。
誠に申し訳ないんだけど私はそれがめっちゃ苦手……!
キャラクターが前面に押し出されてたりそれに沿ったシチュエーションのものは見れるのですが、私は「自分がいることを想定して干渉してくる表現」が苦手です……。
残念なことに当事者にはなりたくないのです……。
正直「画面の向こうのあなた」表現にはできれば対峙したくないし、ラブソングの歌詞に自分を当てはめたりということがつい先日まで本当によく分かってないタイプでした。
で、俳優さんの写真集なんてものになればそんな事態は避けられないんですよ。
むしろそれが!!!売り!!!!!!
もちろん嬉しい人もいますよ。
なんせ推しが自分を見つめてくるんですよ???
むしろそうと感じさせるその表現力は素晴らしいと思う。
まぁその辺りは人には向き不向きがあるのでそこはかとなくご了承いただきたい。
そして「そんな写真集ばかりではない!」という声もあるだろうが、苦手にあえて挑戦してこなかったので視野が狭いこともご了承いただけたらと思う。
写真集「a Life」はアクター、スタイリスト、ヘアメイク、フォトグラファーの仲良し4人組が1年を通してセルフプロデュースした写真集を作るというもの。
この写真集のいいところ!!!
それは「4人で作りたいものを作った」
ということが主語なこと!!!!!
作ったんだからせっかくだから見てという感じ。
歩いて遊んで歩いてご飯食べて飲んで寝て歩いて歩いて。
この写真集はそういうもので出来ている。
そう、当事者は彼ら!!!!!
もちろんこっち見るショットもあります。避けられないです。
しかし語りかけてくるのが、その、なんかゆるい。
撮影現場をたまたま通りかかった。道端ですれ違った時に目が合った。みたいな。
写真集の前の私はおまけ!!というのは言い過ぎだけどこの写真集はどちらかというとメイキング作品に近い気がします。
美しいグラビアのようにカチッと決まる1枚絵を作るというより、その場の雰囲気や仲間内の楽しい空気を大事にしているように見える。
気合の入ったページもあるけど「実はこういうのもあるんですよ」「いいでしょ、うちの青柳」とお試しのように差し込まれている。
そこがすごく助かったんです。
そこが「こっち見てくるタイプの写真集がちょっと苦手な人」にも楽しんでもらえると思ったのです。
私が1番好きなのは夏の茅ケ崎の港で背中を反っている写真です。
パステルカラーの衣装と防波堤がきれいにまとまっていて夏の痛いほどのまぶしさより初夏の爽やかさを感じるような。
色のついたサングラスの向こうの目は閉じていると思うのだが、もしかしたら薄目を開けているかもしれない。
そして全体はやや左が下がるような斜めの構図。
足元だけをじっと見ていると少し酔うような、そんな構図だが体のラインに補正されて全体で見るとまったく気にならない。
こういうのも面白いでしょ。いいでしょ。って感じがしてすごく好き。
そんな挑戦的な写真集です。
もし写真集が気に入ったなら、アナザーカットも発売されているのでそちらも楽しんでいただきたい。
以上、写真集の感想と布教でした。
青柳尊哉『a Life』メイキング動画QRコード付き
青柳尊哉『a Life』アザーカットプロマイド
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ここからはおまけ。
さて、なぜ写真集を買うに至ったか。
それは去年「受取人不明」という舞台に遡ります。
この舞台はノンストップの2人芝居。
公演には3グループが設定され、日時ごとに同じ内容を演じ分けするというもの。
つまり同じ内容でも表現方法が全く別物になるという何度もおいしいやつです。
心が滅多打ちにされるようなストーリー&クオリティはとんでもなく高かったので気になる方は再演があった際には是非足を運んでもらいたい。
私にはこの公演の青柳さんがめちゃくちゃに怖かった。
「その表現をするのにそういう表情をチョイスする?!」「え、どこからその表現の引き出し持ってきたの?!」という種類の恐怖である。
正直鑑賞後の体調の崩し方が尋常じゃなかったんだけどそういう感想は手紙にして運営に投げたのでここでは割愛します。
ほんと滅茶苦茶よかったから再演されたら行ってみてください。
本題。なぜ写真集を買うに至ったか。
それは「この人怖いな」と思ったからでした。
興味はどの方面で持ってもいいと思うんですが私は単純に恐怖でした。
というのも他に青柳さん関係で触れていた媒体は
「HE-LOW」(シュールコメディ映画)
「ウルトラマンオーブ」(これもなかなか情緒が落ち着かない役)
「ゆうべはお楽しみでしたね」(たまたまゲストで出演されていた)
などなど比較的明るいもので、イベントなどで拝見していた際も明るく楽しい方だったので舞台上でのギャップも引き出しのチョイスも恐ろしかった。
そこに告知された更に苦手な写真集という媒体。
単純に好奇心が勝ちました。そして買いました。
そんな感じ。
好きなものは好きと伝えられる機会があるなら逃してはならない、と思うことが増えたので文章にしてみました。
あと怖かろうがなんだろうが、飛び込んでみるのも悪くないということで。
なにかと大変な時期ですが、落ち着いたらまた楽しい日々を目指したいですね。
おしまい