スーパー戦隊シリーズはサポートキャラクターで金脈を掘り当ててほしい話

もうすぐ新戦隊の季節ですね。
寂しいです。ゼンカイジャー終わらないでほしい。
そしてこの時期になると「スーパー戦隊シリーズのおもちゃの売れ行きが芳しくない」という話を目にすることがある。
ここで指すおもちゃとは合体するロボや変身アイテムのこと。
ウルトラマンシリーズは売上を伸ばし仮面ライダーシリーズも著しく失速していないが、
スーパー戦隊シリーズのみが年々下落傾向にあるというもの。
「1つ買うだけでは済まないので親の財布から敬遠される」「ストーリーは評価されているがおもちゃにはそそられない」
などいろいろな事情があるのだろうけれど正直なところは分かりません。
しかしここでいつも思うのです。
「どうして売れそうなのにいつも出ないんだろう」というおもちゃがあります。

 

私がいつもあったらいいな、と思うのはサポートキャラクターのおもちゃなのです。
ゼンカイジャーで言うならばセッちゃんのおもちゃです!!!
なんでないの??!!
キラメイジャーの博多南さんの立体おもちゃがないのは分かるけどセッちゃんロボじゃん!!!!
界人やステイシー、キカイノイドの4人やゴールドツイカー一家も十分魅力的なんですけど売れる可能性十分あると思うんですよ!!!

 

今日はスーパー戦隊シリーズではサポートキャラクターが一番魅力的だと思っている話です。
ここさえうまく絡ませさえすればロボや変身アイテム以上の金脈では…!
ということで語っていきますね!!!

 

サポートキャラクターの魅力。
まずはデザイン。
親しみやすさや分かりやすさを重視し、作品のモチーフを存分に練り込まれた存在です。
仮に主人公たちが黒塗りシルエットになっても特徴がないと判別は難しいのですが、
サポートキャラクターたちは主人公たちに比べるとかなり分かりやすいです。
スーパー戦隊オフィシャルのツイッターアカウント(https://twitter.com/sentai_official

)でも事あるごとに登場し、作品名が明記されずとも分かる存在感があふれ出ています。

 

次にサポートキャラであることの特性。
サポートキャラクターは主人公たちをサポートすることが使命であり、
主人公たちのために活躍する頼りになる最高の味方です。
変身アイテムや主人公たちに敵に対する探知機能などがない場合は「大変大変!街に○○があらわれたよ!」と言ってくれる
大変重要なポジションを与えられています。
いわゆる「椅子の人」ってやつです。
そのためサポートキャラクターがピンチに陥ると主人公たちはこぞって助けてくれます。
作品によってはサポートキャラクターのほうが甲斐甲斐しくメンテナンスなどしてもらうことも。
主人公たちのピンチを救う一手を投げかけたり、必死に物資を届けたりと活躍の方法は様々。
時には主人公たちのメンタルも手厚くサポートしてくれます。
そしてその使命を全うするためにほぼ毎回出番があります。


絶対金脈だよねーーーーーーーーーーーー!!!
マスコットも兼任してたりするってことはさぁ!!!!そういうことじゃないんですかねぇ!!!
なりきりの時に絶対欲しいと思うんですけど??!!!
分かりやすいとこだとジオウのなりきりするとしてウォズが傍にいて欲しいのと同じ気持ちです!!!
近々だとリュウソウジャーではティラミーゴがそのポジションだったこともありましたね。
しかしティラミーゴが比較的自由にしていたこと、サポートキャラクターはオトちゃんやういちゃんのポジションであったこともあり
もっとがっつり絡んでいたらいろいろ化けたんじゃないかと思います。
マジレンジャーだとマンドラ坊やゴーオンジャーだとボンパー、ゴセイジャーだとデータス…いっぱいいるじゃないですかぁ…!!
マスター・シャーフーはソフビもありましたね!そういうの続いてほしかったなぁーーーーーーーーーー!!!

 

「そんなこと言ったってスーパー戦隊シリーズプリキュアじゃないんだからサポートキャラクターをそうそうおもちゃにはできないよ」って
思われそうなんですが、この「サポートキャラクターとメインキャラクターの両立」をした前例は普通にあるんですよね。
すぐ思いつくところだとスーパー戦隊シリーズだとデカレンジャー、ゴーバスターズ辺りです。

デカレンジャーでは地球署の所長ドギーです。
基本的には作戦指示係ですがストーリーが進行すると自らも変身しデカマスターとしても活躍します。
所長として主人公たちを導き、癖の強いメンバー内でひとたび喧嘩が起きればうまく対処し、事件に対する責任感や度量もあり、変身後はもちろんめちゃくちゃ強い。
憧れないはずないですね。
凛々しい顔のドギー、変身後のデカマスターの両方のソフビも販売されました。

ゴーバスターズのバディロイドも基本的にはサポートキャラクターのポジションです。
戦闘やデータ解析など特命部のメンバーと共にバディロイドが担っています。
主人公たちの精神的な支えとしても時にはコミカルに、そして真剣に向き合い、ストーリーの展開にも大きく絡んでいました。
各種ソフビなどは発売されましたがロボに搭載されたときの操縦桿やぬいぐるみ、ロボとかロボとかロボとか…!!!
もっといろいろ展開があってもよかったと思っています。


このあたりのサポートキャラクターの活かし方は仮面ライダーシリーズやウルトラマンシリーズには大きく登場していますね。

ウルトラマンシリーズはサポートキャラクターの操縦するメカが分かりやすいです。
最近ではトリガーのナースデッセイ号やガッツファルコン。
作中では主人公のケンゴではなくサポートキャラクター達が操縦しています。
一番の売れ筋である怪獣のソフビもギンガSのシェパードンやXのゴモラ、Zのセブンガ―などは
ストーリーでも華のあるサポートキャラクターでした。
おもちゃとしてもウルトラマンをサポートしたり、はたまた戦わせたりと遊び方もたくさんです。


仮面ライダーシリーズもこの方法でおもちゃ売り上げで一発大逆転ホームラン決めてます。
ほぼ毎年なんらかの動きをしている電王の味方側のイマジンはかーなーり分かりやすいです。

主人公である良太郎が変身後も劇的に弱いこともあり基本的にイマジンがサポートしなくては戦闘もままなりません。
敵方のイマジンを感知することも彼らの仕事です。
終盤にかかると良太郎自身も強くなり、変身後にイマジンのサポートは必要なくなる(できなくなる)のですが
それはそれとしてイマジン自身も仮面ライダーであることを武器として戦えるようになりました。
デンライナーなどはギミックも子供の喜ぶポイントの多いおもちゃで良かったですが、まずは作品を見もらっていること前提になるので、ベルトや武器となるとやはりイマジンの人気が後押しした部分は大きいと思います。

仮面ライダーシリーズはスーパー戦隊シリーズよりサポートキャラクターがメインキャラクターと組んで戦うことも多く、オーズのアンク、ドライブのベルトさん、ジオウのウォズ、ゼロワンのイズなんかもそうです。

 

ここまでくるとゼンカイジャーのキカイノイドのメンバーも完全にこの流れに乗れそうなんですけどねぇ…。
各々に成長要素があり、なんとロボにもなれるのですが、メインになりそうな要素が他のキャラクターにも振り分けられてしまっているのではないでしょうか。
探知、解説、マスコット要素はセッちゃん。
ヒロイン要素はヤッちゃんとステイシー。
サポートは本編でも大活躍のフリント。
主人公である界人とゾックスも牽引力がとても強いので、全体的なサポートも両立しているところがあります。
キカイノイドの面々は性格的な面は表情豊かですが、活躍の場は話を回すところに寄ってしまっている印象なので、いろいろとストーリーの勢いに流されてしまっている気がします。

 

メイン商戦のロボや変身アイテム、武器が伸び悩んでいるらしい昨今、是非目を向けてもらいたいのがサポートキャラクターです。
放送前から売りどころが決まっているので難しいところは多いと思いますが、
よっぽどのことをしない限り安定した登場が約束されている部分ではないかと。
少しばかりの余裕ができた時にでも、そうなったら嬉しいなぁと思ったのでした。
応援してるよサポートキャラクター達。